自主性を伸ばす土壌作りーー安全で安心できる場ーー
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子どものネガティブな感情表現、
特に「怒り」「癇癪」について書きましたが、
信頼関係が築けていない場合は、
難しいことがあります。
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そんな時、子どもたちは「こだわり」という行動で
教えてくれます。
私が、今まで関わったなかでは
・引き戸を閉めたり開けたりを繰り返す、
・扉の向こうに入り込んで出てこない、
・玄関先からアトリエの中に入ってこない、
・お母さまの膝の上から降りてこない、
・シートの上を歩かない、
・視線を合わせない、
などなど。
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それらは、自分の心を
安心させたいがための行動であることが多いです。
他の方に迷惑がかからない限り
その「こだわり」と捉えがちな行動を
ある程度気が済むまで、
そのままし続けてもらいます。
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例えば、
・扉の向こうに入り込んで出てこない場合、
段ボールなどで壁を作って小さなスペースを作り
そちらに移動してもらう。
・玄関先から入ってこないのであれば、
玄関先に小さいテーブルと椅子を持ってきて
創作できる場を作って、創作をしてもらう。
・お母さまの膝の上から降りないのであれば、
お母さまに負担にならない限り、
膝の上に乗せたまま、あるいは抱っこしたまま、
アトリエに入ってもらい、創作する。
・視線を合わせないというのは、
もしかしたら 視線を合わせることで松果体が反応して
恐怖を感じる反射(人見知り)が
まだ強いのかもしれない場合は、
子どもの身体のどこでも良いから1点を見つめて
穏やかに声かけを続けてみる。
など、それぞれの「こだわり」行動に合わせて
試行錯誤します。
うまくいかなくても、次のアイデアが浮かぶまで
穏やかにしていて
「今日もアトリエに来てくれてよかったなぁ。
アトリエに一緒にいるだけでも、嬉しいなぁ💕」と
私が 心の底から思っていると
長短はありますが、その子なりの時間をかけて
落ち着いていき、
安心して
自分の創作に入っていくことが多いです。
そして、その子なりのペースで
信頼関係を育んでいきます。
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これらの視点も
「子どものすることには、意味がある」と考え、
よくよく観察してきたことから
見えてきたものです。
ご家庭でも、活用できるよう
そういう視点も一緒に探すお手伝いができたらと思います。
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