自分のやりたいこと、作りたいものをやってみる
自由表現・自由創作の場ーーその様子1
「まずは、自分のやりたこと、作りたいものをやってみよう!」
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アトリエは「自由表現・自由創作の場」です。
作品のテーマや、課題がないので、
その日、自分が何をするか
自分が何を作るか
自分で考えなければなりません。
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やりたいことがある人は、
そういう場は、水を得た魚のように
アトリエに入ってくるなり
生き生きと創作を始めます。
アトリエに何の画材や道具があって、
それをどう組み合わせて、
どう使って
自分のイメージしているものを作っていくか
自分で考え、
トライ アンド エラーを繰り返しながら
自分の作りたいもののイメージに近づけていきます。
既成概念に縛られることなく
画材や道具を使っていきますので、
面白い発想が浮かび、
それを取り入れて
まずは 自分の思うように やってみます。
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ところが、
自分の思いや やりたいことが満たされるばかりではありません。
エラーが続いて、立ち止まっている人がいたら
「何か手伝うことある?
助けが必要だったら、
いつでも言ってね。」と声をかけます。
側から見ると、こうしたら良いのにと思うこともいっぱい。
でも、そこはグッと堪えて、まずはワンクッションおきます。
子どもは自分のことをよくわかっているもので
お手上げ状態の時は 素直に助けを求めてくる人もいます。
そういう時は、本人の話をよく聞いて
やりたいことは何で、何が上手くいかないのかを
一緒に考えます。
そしていくつかの選択肢を提案します。
この時、どれだけ 選択肢を提案できるかが、問われますね。
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さて、提案すると子どもたちは
どれが その時の自分のやりたいこと、自分の実力にあっているのか
子どもたち自身が考えて、自分で選びます。
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一方、アトリエの隅っこの方で 打ちひしがれ
突っ伏している人もいます。
「子どもたちがしていること ひとつひとつに意味がある」と
考えているので
打ちひしがれる体験も大切にします。
なので、しばらく 様子を見ています。
打ちひしがれながら 次の手を一生懸命考えている時もあります。
なかなか 起き上がってこない時は
何か 手伝うことがあるかと 声をかけます。
助けて欲しい時と 欲しくない時もあります。
また、癇癪を起こしたりする時もあります。
モノに当たっている時は、
安全にその感情を吐き出すために
他の画材を提案して 感情を吐き出させたりします。
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そういう子どもたちの気持ちを
言語化しながら 確認します。
「残念だったね」「悔しかったね」「思ったことと違かったんだね」など
気持ちを言語化したり、事実を言語化して
今、起きている状況を 想像しつつ、整理して
さらっと言語化して 伝えます。
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それは、将来大人になった時に
どう自分の気持ちを伝えたら良いのか
その言語を、「今、自分が感じていること」と結び付けて
身につけていくことにもつながります。
また、自分に起きていることを客観視していく力にもなります。
将来生きていくために必要な、
自分とのコミュニケーションや
他者とのコミュニケーションの根っこを育むために
まずは、
アトリエという安心・安全の場で、
自分のやりたいこと、作りたいものをやっています。
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