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特別公開講座「日本の色、再発見」

「色彩学校」特別公開講座

「日本の色、再発見 

      ~自然から生まれた癒しの彩り~」

講師:江崎泰子先生

雪の降るなか、青山まで出かけてきました 

カラーコーディネイト、カラーセラピー、パーソナルカラーなど、最近「色彩」に関することは、カタカナの横文字で表現されることが多いので、クールでおしゃれな感じがする反面、一生懸命勉強して身につけなければいけないような、そんな印象を抱いてしまう時があります。

ですが、

今日の講座を受けて、そんなことは、どこかへ吹っ飛んでしまいました!!

1000年も昔から、自然の中から生まれた、日本人ならではの色彩感覚を、ものすごく磨いていたのですね!!! (平安時代は貴族社会の中で、江戸時代は庶民の中で・・・)

また平安時代は、顔を見られるのは恥ずかしいこととして、扇で隠したり、御簾越しでの会話。姿かたちがわからないなかで、結婚相手を、素養や感性によって決められることが多かったのだろう話を聴いて、ビックリ。時代背景を考えれば、それは、感性を磨かなければ運命をも左右されてしまうことは、よくわかります。一生懸命磨いたことでしょう!

そして、その色彩感覚が、脈々と現代を生きる私のDNAのなかに、しっかりと受け継がれていることを知り、また日々自分が体感していることとつながりました!

そして色彩をとおして自分を表現し、色彩をとおして他者を感じ取るという「感性」は、今、アトリエでしている「色彩心理」の源でもあり、すでに日本人は昔からやってきたことであり、私たちの心の中にあるものなのだなぁと実感しました。

また、内面的なことばかりでなく、その色を作る染料も自然のものがほとんどで、薬効成分の含まれた薬草が多かったので、健康にも良かったのだそうです!

そういえば、ふと 今 思い出したことが…。

小学校高学年の頃、社会の自由課題で、日本の衣服の歴史を調べたことがありました。

そのなかで、とりわけ豊かな色彩を重ねた十二単衣に、とてもこころ惹かれたのです。

図鑑から、丁寧に十二単衣を、模造紙に色鉛筆を使って模写した記憶があります。

子どもであっても、無意識のうちに、そういう日本人の「重ね色目」という色彩感覚がすでにあったのでしょうね。気がついていないだけで、自分のルーツがしっかりこころの中にあったことがわかり、なんだかホッとします。

今日は、個人的にも、時を超える、とても大切な日です。

その日に、同じように時を超えて、ルーツである平安時代の人々を「色彩」を通して感じた、とても良い日になりました。

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