タッチハンガー
『タッチハンガー
~がんばり続けてなお、満たされないあなたへ~』
三砂ちづる著/マガジンハウス
自分を追い込みすぎるがんばり屋さん必読。
「あるがままを受けとめられた、自分が自分であるというだけで存分に愛されたという感覚を持てないでいるおとなが多いと感じる」と著者。別に不幸なわけじゃない。大きな問題を抱えているわけでもないけれどなにか足りない。なんとなく体調不良……
それは「タッチハンガー(Touch=ふれあい Hunger=飢え)」によるのではないか。
母子保健や疫学にたずさわり、現在は津田塾大学教授。「タッチ」する文化あふれるブラジルに長く住んだ著者が、ブラジルでの生活、助産院や女子大の現場のエピソードをまじえ、やさしく温かく語りかけてくれる《理想の母》のような慈しみ深いエッセイ。
(内容紹介…アマゾンより)
子育てに、スキンシップは大事・・・とは、今は育児の基本のように言われていることですが、いつまでスキンシップを取ればいいか?という質問も受けることがあります。
私は、大人になって、老いて、死ぬまで・・・と思っていましたが、今日、それでいいんだなぁと思えるお話を聞きました。
その方のお父様が、亡くなる前に、病院のベッドの上で、「手を握ってほしい」と言われたそうです。今まで、そんなふうにスキンシップを取ったことがなかったので、戸惑いながらも、そっと手を握られたそうです。
すると、
お父様は「握ってもらえると安心する。」とおっしゃったそうです。
その昔の日本は、膝枕で、耳垢を取ってもらったり、銭湯で背中を流しあいっこしたり、肩たたきしたりと、西洋文化、ラテン文化のHUGなどとはまた違った、日本的な方法で日常の生活の中で自然とスキンシップを取っていたそうです。
「命あるあなたにふれていたい。命あるわたしにふれてほしい。それは、人間の根源的欲求であるというより、生きることそのものなのでしょう。」(本文より)
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