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私をみて~

赤ちゃんの頃の娘は、よく人から「あら、随分ハスキーな声の赤ちゃんねぇ~」なんて言われていました。

いくら のん気者の私でも、生後3ヶ月で、声帯にポリープがいくつも出来ちゃうほど、毎日毎日泣かれていては、ハスキーな声が、「この子の個性!」なんて思いませんでした。

だけど、どうしたらいいのか ちっとも わからないのです。

新生児の頃、オムツ替えて、おっぱい飲ませて、抱っこしたら、赤ちゃんというものは、泣き止むものだと思っていた私は、全然泣き止まない娘を、思わず、義母に差し出してしまいました 

すると、義母は「よしよし」と泣き止むまで、抱っこしながら、あやしているじゃありませんか!!

ああ、そういうものか…そうするのか!と 初めて知りました。

ところが、抱っこしても、あやしても、泣き止まないのです。。。

吉祥寺にある、こだわりのおもちゃやさんにある育児書を片っ端から読み漁りました。

だけど、

よく 泣く・・・。

「あ、抱っこさせて~」と 人に抱っこしてもらっても、5秒後には、むずかり始め、私の手に戻ってきました。

どうして 泣いているのか 全然わからないし、

お手上げ状態です。

1歳の誕生日を目前にして、なすすべもなく、相変わらず泣いている娘を抱いて、顔をジックリ眺めていました。

・・・

・・・

泣き声に重なって、「私を見て~!」って言っているようでした。

見てるよ、こんなに、勉強もしたし、アトピー性皮膚炎のことだって、いっぱいしているじゃん…。

「私をみて~」

言葉にするのは、とても難しいので、これまた誤解を恐れずに勇気を出して書きます。

一生懸命、娘のために、娘のことをやっている、やっていたと 思っていたのですが、全然違ったのですね。

むずかってばかりで、アトピー性皮膚炎で掻き毟って、湿疹が血だらけになっている娘を、なんとか 治そう、直そうと 思っていた。

でも、その奥の 私の本当の気持ちを書けば、そういう状態になっている娘は「×」で、「○」の状態にしなければいけないと、今のありのままの娘の存在を否定していたのですね。

そのことに、気づいた私は、表に表れてくるものの、「奥にあるもの」を感じようと、努力するようになりました。

ボキャブラリーの少ない赤ちゃんや子どもは、その少ないボキャブラリーのなかから、精いっぱい自分の気持ちを伝えて、表現しています。

それは なんだろうか?

子どものすることには、すべて意味がある。。。

そう思い始めた瞬間でした。

そして、

私のなかにある、小さな子ども、小さな赤ちゃんの叫びにも、重なることに気づいてしまいました。

子どもの表現には、無意識のうちに、親の精神状態も反映される…と言いますが、自分の体験からもそう思います。

毎日、仕事もこなしながら、終わりのない、山のような家事のなかで、子どもの本当の欲求を感じようとしながら、自分自身の欲求も何かを感じて生活している、今のお母さんたちは、本当に大変です。

せめて、1日数分でも、自分のためだけに、自分のこころを感じるような、自分らしさを取り戻すような、建設的な何かをする時間を持てたらいいなぁと思います。

すぐに思いつけないのなら、紙に、今ふと浮かんだ色をぬりつけることをお勧めします。これなら、すぐに、そして誰にも迷惑かけずに出来ます。

そして、堂々と そのために、子どもを見てくれるサポートがあるといいと思います。

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