« 薫る | トップページ | エミリーさんの絵 2 »

エミリーさんの 絵

私の とっても大好きな アボリジニの画家 

エミリー・カーネ・ウングワレー(1910頃ー1996)さん。

伝統的な儀礼の時に 人の身体や砂の上に、植物や土で作った染料で模様を描いたり、指先で砂の上に、描いたりしていました。

1988年、アクリル絵の具に出会うことで、エミリーさんは、自分の能力をどんどん開花していきます。

3年前の今頃、国立新美術館にて エミリーさんの作品と 私は出逢いました。

ものすごい 衝撃が こころにも 身体にも 走り、2,3日後には 再び会場にいました。

私が、絵を観て、衝撃を受けたのは、これで2回目です。

1回目は、福岡に住む ピエロをモチーフに絵を描かれている、岡部文明さんの絵です。

そして2回目は、エミリーさんの絵です。

エミリーさんは、故郷アルハルクラを称える絵を、何枚も何枚も、ものすごい大きなキャンバスに、毎日毎日描き続けたそうです。

78歳で、アクリル絵の具と出逢い、その後8年間、亡くなる直前まで描き続けた エミリーさん。

伝統的な点描、線描から始まって、亡くなる直前は、面描?へと、変化しているような印象を私は受けました。

色彩心理を勉強している私にとって、人間は亡くなる直前まで成長し続け、いつからそれを再開しても、遅いことは無いと考えます。

なので、エミリーさんも、絵を描き続けることで、こころも成長し続けたのではないか。そして私には想像しえないような、より深い境地まで、自らを自分で高めていかれたんだろうなぁ と、思ったのです。

それは、亡くなる 4日くらい前に描かれた絵を観たときに、強く感じました。彼女には、肉体が離れたあとの世界が見えていたのではないかと、私は思ってしまいました。

エミリーさんの絵は、決して 写実的じゃありません。

でも、ものすごく こころに 訴えてくるものがあります。

「絵」って、なんだろう?って、考えていたときに浮かんでくるのは、エミリーさんの絵です。

私たちは、絵というと、上手に物の形を描くことだと 思っていやしないだろうか?

それも 確かに大事。

だけど、上手に形を描けること以上の感動を、私に与えてくれるエミリーさんの絵。分類するとしたら、具象画ではなく、抽象画と、言えるかもしれません。

思い出すたびに、私が長い時間をかけて自分に刷り込んできてしまった枠を、エミリーさんの絵は、グラグラと、覆す勢いで、私に迫ってきます。

また、エミリーさんの絵を、ナマで、直に 観たいものです。

|

« 薫る | トップページ | エミリーさんの絵 2 »

アトリエ」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。