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母の日に寄せて in 2010

小学校2年生の時、友だちのピアノのレッスンに、ついていったことがあります。

どうやって、そういうことになったのか、もう記憶にはないのですが、私は、その場でピアノを習うことを先生に宣言して来たらしく、次の週から通い始めました。

うちは、習い事をするほど経済的余裕はなかったはずなのですが、よく母がそれを許してくれたと思います。

ピアノの方は、あまり上手じゃなくて、怒られてばかり…。でもソルフェージュで、歌うことに関しては、ほめられることが多かったです。

たった2年間でしたが、そのことがあったお陰で、私は、楽譜が読めないというマイナスなイメージを持つことなしに、その後 大好きな音楽を 続けてこられたのだと思います。

細々ですが、楽器を続けてこられたのも、母方の祖母の影響が強いと思います。

祖母は、長唄の師匠をしていたそうです。母が朝仕事に出かける時にお稽古を始めるそうですが、帰宅してみると真っ暗な部屋のなかで、朝と同じ場所に座り、そのままの状態で電気もつけずに、お稽古を続けていたということも、あったそうです。

母は、祖母のことを「ちっとも母親らしいことをしてくれなかった…」と言いますが、私には、キラキラとした祖母が、自分のやりたいことをやり続けている、女性として あこがれの存在でした。

また、母は、絵を描くのも好きです。

子どもの頃の誕生日カードは、母の手作りでした。色鉛筆で、かわいいウサギの絵や、いろんな動物の絵を表紙に描いてくれました。丁寧に彩色されていたのを覚えています。

こうやって、母の日に寄せて、記憶をたどって思い起こしてみると、今、私が好きだと思うこと(Violin 音楽 アトリエ など)は、母性のつながりのなかで 育まれたものなのですね!

今、私が ここにいる、ここに存在している、そのことだけでも、充分ありがたいことなのに、さらに いろいろな恩恵を受けていることに、また あらためて気づかされました。

 

母に、

母の母に、

そのまた母に、

そのまた母に…(ずっと続く)。

そして 血縁があろうがなかろうが、

私につながる 

すべての母なる存在に 

たくさんの 感謝をこめて

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