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きみに

春の雪のあとの 富士山 

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先日、会話のなかからピンと来た彼女が、中学生の自閉症の方が書かれた本を貸してくださいました。見た目からは、計り知れない、内なる心が綴られていて、私は、何回も読み直してしまいます。『自閉症の僕が跳びはねる理由』東田直樹著・エスコアール

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お散歩が好きなのはなぜかという問いかけに、「緑が好きだから」と応えます。

緑が美しいからではなく、自分と同じ「いのち」だから。いのちの色が「」だから。

障害者というだけで、多くの人に迷惑をかけざるをえないこと、言われもない中傷や誤解を受け、人格も否定されかねない言葉を浴びせられることが多い日々。心を痛めて、生きている彼にとって、自然は「この地球に生きていていいのだ」と、元気が湧いてきたり、ぎゅっと心を抱きしめてくれるのだそうです。

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「自然は、いつでも僕たちを優しく包んでくれます。

 きらきらしたり、さわさわしたり、ぶくぶくしたり、さらさらします。」

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自然と一体になれる彼は、自然と遊ぶことがとても気持ちよく、

自分が人であるとか、障害者であること、を

忘れてしまうのだそうです。

「自然を友だちだと思う心を、

 いつまでも大切にしたいのです。」

彼の言葉が、

心に いっぱい 広がって

その 香りを 味わうこと

ただただ それだけで 精いっぱいの 私です。

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