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子どものアトリエ アートランドの5つの特色 その3

2.いろいろな画材がそろっているから、
  好きなものが選べる。

アトリエでは、どの画材を使うかは、子ども自身が決めます。

画材は、常時準備してあるものと、季節のものや、通ってきてくれる子どもたちの成長にあわせて準備するものとあります。

いろいろな画材をそろえておくことで、子どもたちは、そのときの自分の心のケアや伸びようとしている能力に合わせた画材を、選んできます。その的確さは、本当に見事です。

そのためには、まず画材自身を知る必要があります。心惹かれた画材を手にし、先入観なしに、画材と触れていきます。

未知なるモノに、ワクワクしながら、画材と触れ合いますが、大人からみると「画材で遊んでいる」ように見えることでしょう。私は「画材と友だちになる」と表現しています。

無意識の内に、触感や色、形など、さまざまな視点から、自分の感覚とフィットする感じを探しているのでしょうね。

この一見、「無駄」に見えるような行為が、とても大事です。

どの子も同じことをするとき 

   (大人はどんなふうに見守ったらいいの?)

すべての子どもではありませんが、だいたい同じことをお試ししたいと思うものがあります。たとえば、絵の具の色を混ぜる、ラメグリッターを水に溶かす…など。

子どもにとっては、初めての体験で、感動すると「見て見て!」と声をかけてきますが、大人にしてみると、もうすでに遥か昔に体験済みで、共感できるほど新鮮じゃないことが多いですよね。

でも、大人のちょっとした工夫や、視点をちょっと変えるだけで、その新鮮じゃないことを、新鮮に感じられ、子どもと感動を分かち合うことができると思います。

同じことをしているように見えて、ひとりひとり、そして、そのときそのとき、まったく違うことがあるのですね。よーく観察していないとわかりませんが、それを探すのも楽しみの一つです。

また、ある時のことです。「透明プラスチックコップに水を入れ、ラメグリッターを入れる」ということに、はまっている人がいました。必ずアトリエに来るたびに、一度はやらないと気が済まないのです。その日は、「ラメグリッターを入れる」という行為にプラスして、竹串で「水をかき混ぜてみる」という行為が加わりました。

コップの中が、どうなったか、ご想像つくでしょう?!

そうなんです!! 

キラキラが、くるくる回って、とっても きれいだったんですね~

そのときの「ハッ」と感動した、小さな背中。

もちろん「水に入れたラメグリッターをかき混ぜれば、キラキラしてきれい。そしてもっと○○するときれい…」なんて、私は知っています。それに大半の子どもたちが同じことで伝えてきますから、今回が初めてじゃないのです。

だけど、なにが、私にとって、同じことが新鮮に感動できる視点になるか、よくよく私自身を観察してみると、私は、子どもの「センス・オブ・ワンダー」が発揮された様子をみることや、その場に立ち会えることが とても うれしいのですね! なので、その視点でも、様子をみるようにしています。

では、続きです。小さい背中が感動に振るえた後、彼(子ども)が、こちらを振り返りました。私もうれしくなって、ニコニコで見つめると、満足そうな瞳でニコニコを返してくれ、また探求に戻っていきました。

その子どもと私、同じこと(水の中でラメがキラキラした)で、感動していないですね。でも、お互い幸せで、あたたかい気持になりました。

アメリカの心理学者カール・ロジャースの著作※を読んでいたときに「喜んで別の人である他人のために、自分自身のしかたで自分自身の感情を持つというもの」を、所有欲のない感情、それは「(別の人にとって)愛されているという経験」という文章に出会い、こんなふうに、子どもたちを愛することも出来るのだと、感じたことがあります。

こういうことなのかな?と思います。

(続く)

※「ロジャーズのカウンセリング(個人セラピー)の実際」カール・ロジャース著コスモス・ライブラリー P.53

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