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カントリーウォーク (その2)

月1回安曇野で行われるカントリーウォークに、毎月行きたいと家族に相談。毎年夏に家族旅行をしていましたが、それを集中型旅行とすると、今年は、分散型旅行にしようと提案。すんなり意見が通りました。こだわりの少ない家族で助かりました。

午前中にカントリーウォークをして、お昼ごはんをみんなで一緒に食べて解散というスケジュールです。その頃は娘が2歳前後で小さかったため、前泊するときもありました。そのときは前日に、前回歩いた野の道を、もう一度歩いたりしました。すると、畑や空など1ヶ月で様変わりしています。その変化を楽しんだりもしました。

毎回毎回、カルチャーショックの連続です。
春に田植え前のあぜ道をそっと歩かせてもらい、川の土手に上がろうとしたら、足元からピョコピョコ動くものが…。
よく見ると、それは カエルです 
穴のなかから、「今、目が覚めた!」みたいな顔をして、あちこちからどんどん出てきます。もしかして、私、カエルを踏んづけてると思ったら、声にならない大絶叫の悲鳴をあげ、上げた足をどこに下ろしたらいいものやら…しばらく、固まってしまいました。夫と娘はどんどん先に行ってしまうし…。この状況を抜け出すには、ともかく足を動かさなければいけないのですが、なかなか動かせなかったです。

まったく知らない土地を歩くので、迷子にならないために、スタート場所とゴール場所を記した地図も配られます。慣れてくると、だんだん直線的なアスファルトの道ではなくて、道草っぽい道の選択が出来るようになってきます。
あるとき「ここの道がおもしろそうだね。行って、歩いてみようよ。」とその道に行ってみました。
そうしたら、道一面、タンポポやスミレの花でいっぱい 
ここは、道なのか空き地なのか…? だけど、ずっとむこうのほうまで細長く続いているので、たぶん道なのでしょう…。だとしたら、この元気にニコニコしながら咲いている、タンポポやスミレたちのあいだを、どうやって、歩いていったらいいのだろう…

雨のなかを歩いたこともあります。刻々と変わる雲の様子。土地の空気の香り、音。風の温度。風景の色。

秋にはすごいススキの群れの隣で、ススキでチャンバラごっこ…はできなかったので、娘をくすぐって遊んだりもしました。

時間は、たっぷりある。

強制されるもの、チャレンジする課題も何も無い。

決められたルートもない。

なにもかも、自分で決めて歩いていく。

最初は戸惑いました。どうやって道草していいか、わからない。道草しているつもりで、ちゃんと地図上で計算している。2時間なら2時間で歩いて帰ってこれるルートを計算している。それも大事だけれど、それが最優先されたら、せっかくカントリーウォークしている意味がない。だから私の行動はきまぐれで、無秩序で、カオスに近い。すると地図をしっかり持った夫が怒るわけです。そっちの道を行くと2時間で帰ってこれないって。

なんだか、このときの夫と私の関係って、親と子の関係によく似ていますよね。

子どものような行動をする私だって、ちゃんと2時間でゴール地点に帰るということは、わかっているのです。遅れないようにしようと、ちゃんと思っているのです。だけど、誰かが決めたとおりに、安全に歩くなんてつまらない。自分のなかにある感覚で歩く道を決めて、失敗したりワクワクしたり、道草をするから楽しいのに。そしてなおかつ2時間でちゃんと帰れたら最高! 
そんな微妙な感覚の違いを夫と言いあいをしたり、けんかもしながら、お互いにカントリーウォークを通して理解が深まっていったように思います。

そして一番、カントリーウォークをして衝撃的だったのは、

私は、
いのちを 踏んづけながら 歩いているっていうこと。

私にとって、「道」は、目的地に行くための手段でしかなく、いかに時間を短縮して、効率良くたどり着くか…そればかりでした。

だけど、本来「道」って、いのちが、うじゃうじゃ いっぱい いるところなんですね!!

それを感じたときの、足裏・身体感覚は強烈でした 

今も鮮明によみがえってきます。

そして今、書いていて気がついたけれど、この体験のエッセンスもアトリエにつながっていたのですね!

(続く)

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子育て・自分育て」カテゴリの記事

コメント

こんにちは~

この記事!!非常に共時性を感じました~
なぜかというと、今日朝寝てる時に
「カエル」のことが頭に浮かんでいました。
以前プレモワンモさんのことを
「カエル」に見立てて描いたかたがいましたよね~。それが非常に印象に残っていて、プレモワンモ&カエルの意味をぼんやり考えていたのです~

また、おたまじゃくしをとるのが好きだった子供時代を思い出しました~でも、カエルになったとたん、母に言われて、外に逃がした思い出があります。子供のころ、バッタとかかたつむりとか小学校の帰りにとるのが好きでしたね。あと、ひまわりのタネも食べてたし、ツツジの花のみつも吸ってた~
案外自然と触れ合う子供時代でした・・・。

投稿: みほ | 2009年12月 5日 (土) 14:11

◆みほりん

おもしろいですね~
夢のなかまで、お邪魔しちゃって  
ゆっくり眠れましたか~?

ひまわりのタネは、ナマで食べるの? それとも炒ったりするの?

みほりんの子ども時代、ワンダーにあふれていたんですね! また、楽しいワンダーを聞かせてくださいね~♪

投稿: プレモワンモ | 2009年12月 5日 (土) 23:05

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