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庭にて(2)

すでにお気づきの方もいらっしゃると思いますが、「自然農」の考えは、子育て&自分育てにも重なるものがあります。雑草も活かす在り方が、子どもや自分自身を見るまなざしに、とても役立つと思います。

さて、雑草だらけの状態から、冬が来て、春が廻ってきました。

春に遊びに来てくれた友人が、雑草だらけの状態を見て「野草が生えてくる庭なんて、素敵じゃない!」と一言。これも食べられるよ、これも…と次から次へと、この狭いスペースに生えている草を指差し教えてくれました。なんでもチャレンジャーな私は、もちろん教えてもらった野草を天ぷらにしていただきました! 格別な味でした

それから、以前から抱えていた収穫できるものを植えてみたいという想いがむくむくと湧き上がり、ミニトマトときゅうりを植えてみました。

毎日、あちこち雑草の様子や野菜やハーブの様子を見ているうちに、自然に庭に道ができたのです。獣道ならぬ「プレモワンモ道?!」。

すると、ここに池が欲しいね…ということになり、ネットでいろいろ調べた結果、衣装ケースを使った「なんちゃってビオトープ風」の池をつくりました。 それに刺激を受けて、次から次へとイメージが湧いてきます。また、気に入った苗を、どこに植えようか、雑草の生え具合から、なんとなく直感したり、遠くから近くから、あちこちから眺めて、しっくり来るところに植えてみたり、お試しが続きます。

先日あらためて、ゆっくりと客観的に庭を眺めていたら、庭やその空間そのものを擬人化して接している、その感覚は「アトリエ的なアプローチ」と同じだったことに気がついたのです。

子ども(庭)が、成長したい方向はどっちだろうか? 今、求めていること、やりたいことはなんだろうか? 子ども(庭)のために、本当に必要なことは何なのだろう? 

しつけや教育(無理な成形、農薬、除草剤などで整備し管理してしまったら)の枠組みにとっぷり浸かっていては、なかなか気づけない。ときには枠組みを外したところから、子ども自身の立場に立った成長欲求を、キャッチする。

成長に悪影響をする強い刺激(小さい苗の周りになる、大きな雑草)は、地面すれすれで刈り取りますが、根っこは残したまま。いづれ、大きくなった苗は、その雑草たちがいても、共存していける強さを持つでしょう。

何をしていても、アトリエの子どもたちと接するときの、まなざしにつながる、学びがたくさんあるのですね…。それは、子どもたちだけに向けられるものではなく、自分自身を含めた、いろんな人やモノにも、つながっていけたらいいのだろうなぁと思います。

なぁ~んて、理想は 高く 大きく! 

そして、今の小さな私にできる小さいことを、

のんびり 1ミリずつ、

休みながら、

道草を楽しみながら、

たくさんの いとおしいものに助けられ、支えられながら

今日も へなちょこな私を どうぞ よろしく 

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