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エサイの根より -「再会」を想ふ-

映画『きみがぼくをみつけた日』の冒頭で流れる「エサイの根より」は、16世紀後半にドイツで作曲されたクリスマスキャロルだそうです。日本では賛美歌96番として親しまれているそうです。ドイツ語歌詞の内容を要約すると「エッサイの根より一輪のバラが咲いた そのバラは先人がかつて歌ったように イエスの血筋を引く」というものだそうです。

私は、無宗教人間なので、賛美歌のことには明るくないのですが、娘がキリスト教学校へ通っているので、娘が口ずさむのを耳にすることはあります。

実は、来週の土曜日、娘の学校の説明会が、学校のチャペルで開かれることになっています。娘は受付開始時間から会の始まり15分前まで、パイプオルガンとともにヴァイオリンで、ウェルカム演奏をさせていただくことになりました!

その演奏候補の1曲が、なんと「エサイの根より」だったのです! 映画の冒頭の音楽を聴きながら、とても不思議な気分になりました。偶然といえばそうでしょうが、映画のテーマといい、長くお付き合いいただいている、ぽにょさまからの紹介といい…。

そしてラストシーンの<色>からのメッセージから、とてもお世話になった、もうあちらの世界へ行ってしまわれたある方を思い出しました。その方は「再び出逢うこと」という言葉が大好きでした。
毎日、朝起きるたびに、娘や夫に「再び出逢うこと」になります。そのとき、私はどんな気持ちで逢っているのだろうか? アトリエに来てくれる子どもたちやお母さまたちに、前回のアトリエから今日「再び出逢うこと」になるのですが、そのとき私はどんなふうに出逢っているのだろうか…? 昨日(過去)を引きづり、嫌な顔したり、思い込み、決め付けで逢っているんじゃないだろうか…。

そういう自分の至らなさ、弱さを認め、それも内包した上での真綿のような<○○色>。自分のこころも、出逢うたびに、人間として、まっさらなこころでいよう。

そしてそこから一輪のバラが咲く ・・・ 

思うえば思うほどに、スルメイカのような映画だったのだなぁとまた感動があらたに…。

ところで、ヴァイオリン弾きとしては一度チャペルでヴァイオリンの響きを体験したいと思うものです・・・私だけ?・・・いえいえ、娘もそう思ったようで、聖歌隊の先生に直談判をしたら、すんなり試し弾きをさせていただけることになり、それを聴いた先生は機会があるごとに、娘にヴァイオリンを弾くチャンスをくれるのです。本当に良い体験をたくさんさせていただいて、ありがたいことです!

チョー親馬鹿な私としては絶対に聴きに行きたいと思ったのですが、仕事と重なっているため残念…。それならば、練習時の演奏を…と、今朝、行ってきました。v (今朝の外気温3℃。霜が降りてました)

渦を巻いて、天窓に抜けていくような造りのチャペル。真ん中で聴いていましたが、なかなかよかったです。

いつか石造りの高い天井のあるチャペルで、バッハを弾いてみたい…。そして倍音が織りなす天使の歌のような響きをぜひぜひ体験したいものです。

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