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2009年10月

わたし流子育てのスタート

山西先生に教えていただいたことをひとつの「物差し」にしながら、娘と私の「わたし流子育て」の人体実験編の始まりです 

肌の色、肌の状態、顔色、鼻水、目やに、尿、大便、表情や呼吸の状態など、細かく観察。新生児の娘の頭蓋骨が、日々変化して大きくなっていくことに感動して、どの瞬間も記憶にとどめておきたい!と思ってしまうような私には、観察することは楽しかったし、幸いなことに、20分ごとに授乳するため、負担なく1日何回も観ることができたのです。そのたびに、手当てを少しずつしていきます。先生に教えていただいたとおりだったこともあれば、そうじゃないこともありました。アトピー性皮膚炎がひどくなったときはもちろんのこと、日々のちょっとしたことで気持ちがブレることもありましたが、徐々に「娘」を真ん中にした、彼女の育ちを信じられるような生活になってきました。

ある日のこと、相変わらず私にひっついている娘の頭をなでながら「あなたの体温で温めてあげるのよ。」と先生に言われました。娘は生後すぐから、手足がとても冷たくなっていることが多かったのです。
「そうか! 【スキンシップを求める=母親の愛情不足】だけじゃないんだな!」とわかったのです。このときのように、体温が低くて体調が悪いから、抱っこを求めることだってあるのですね。それからは世間のいろんな声も気にせず、安心して、抱っこしていられました。

それから、もうひとつ。私自身も、娘と一緒に健康になっていくことが大事なんだと直感したのです。実は、私も低体温だったので、もしかしたら二人でお互いを温めあいっこしていたのかもしれません。私が低体温だと母乳も冷たくなります。冷たい母乳を飲んでも、娘の身体は温まらないよなぁ…。娘のことを何とかしてほしくて相談所に行ったのに、私が手当てを受けることに疑問だったのですが、このように徐々にその理由がわかってきました。

だんだんと娘が同士のように感じられてきました。もちろん親としての責任はありますから、娘に甘えるようなことはしたくないですが、かといって責任という名の、親のエゴに都合の良いコントロールもしたくない。娘は、こんなに小さいけれど、彼女は彼女の人生を生きていると、娘の人格を尊重することは忘れないように心がけようと理想だけは高く持ちました。けれど実際どうしたらいいのか、そのときはちっともわかっていなかったですね…。またまた、<権威ある立場の人>である、娘に学びながら、こちらも試行錯誤です。

1歳の誕生日前後、自分なりに頑張ってきたにもかかわらず、相変わらず機嫌が悪いことが多いし、一度よくなったアトピー性皮膚炎がまたひどくなってきて、さすがに凹みました。

もう、何もする気もおきなかったのですが、せめて抱っこくらいは…。そしてただただ泣いている娘の顔をじっと見ることで精いっぱいでした。

どれくらい泣かせたままにしておいたのでしょうか…。

娘の泣き声が、「私をみて!私をみて!私自身を見て!」と言って泣いているかのように、いきなり聴こえてきました。

そのとき、ハッとしたのです。
私は、確かに娘の肌の状態など、娘の身体の表面的なことはよく観て、それなりに頑張って一喜一憂してました。だけど、娘が本当に心の底から望んでいることは、そのこと以上に大切なことであって、それを見てほしくて泣いているのか? それは目に見えないことだったりするのか?

でも、どうしたら、いいのだろう?

ちっとも答えは出ませんでしたが、心がけることや、その意識を持ち続けることは出来ると思い、そういう視点も自分の中にもちながら、娘と日々過ごすことにしました。

そして、さらに。

「私を見て!私を見て!私自身を見て!」という言葉は、私のインナーチャイルドの声でもありました。これもどうしたら、いいものやら、ちっともわかりません。こちらは向かい合うタイミングがくるまで、しばらく時間がかかりました。それは、また別の機会に。

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アトリエへつながる

娘が生まれてから3ヶ月間、1日中むずかり、機嫌が悪く、泣いてばかりで、私から離れようとしなくて、抱いてばかりの日々。おまけに退院してから毎晩、夜中の12時か1時頃に夜泣きが始まり、だいたい3時間は最低でも泣き続きました。泣き声も普通じゃないのです。激しすぎて、耳にキンキンくるし、頭はクラクラ…娘を壁に投げつけたい衝動を抑え、自分が布団をかぶって泣いていたこともありました。そして娘の声帯にはポリープがいくつも出来てしまいました。

いろんな人に聞きまくり、いろんな本を読みまくり、いろんなことを試してみたのですが、まったく効果なし。

いくら赤ちゃんは泣くのが商売といっても、泣き方が尋常ではありません。それにせっかく生まれてきたのに、泣いてばかりじゃつまらないじゃないですか! 気持ち良いこと、楽しいこともあるよと、格闘していたのですが、朝お茶碗についだ、ごはんに手をつけないまま1日が終わってしまうことがあり、このままではいよいよ危ない…といのちの危機を感じたのでした。

ある日みかねた友人が紹介してくれたのが、母乳育児相談所の山西みな子先生(故人)です。

初めてお逢いしたとき、山西先生は私の顔を見た途端「お母さん、手当てして。」と一言。他の助産師さんに手当てを受けました。それから先生による授乳指導。15分経ったら5分間授乳する。それも左右交互に2往復。

きょとんとする私を促し、さっそく20分間隔授乳の練習です。そして帰り際「来れるだけ、なるべく来なさい。」とまた一言。

20分間隔授乳にカルチャーショックを受けた私は、ボーっとしながら帰宅。もう他に手は無いのだから、とりあえずやってみました。すると、あんなに寝かしつけるのが大変だった娘が、いとも簡単に、コテン!と寝てしまうではないですか…! このやり方なんだ!と納得がいきました。

それ以来、3歳半(個人差あり)の卒乳まで、このやり方を貫きました。最初は時計と睨めっこです。そのうち娘のほうが間隔を覚えてくれ、時計から解放。そしてその後は娘が必要としている間隔で授乳しました。

相談所へ行くたびに、先生は「わたし流の子育て」をするための、ヒントやコツをいろいろと教えてくださいました。先生の著書『もっと自由に母乳育児ーーマニュアルより赤ちゃんとの<対話>を』にも紹介されています。

本当に母乳育児を成功させるために信じてよい<権威ある立場の人><あなたの赤ちゃん>だというのです。

もし母乳育児を妨げるような誤った方法だとしたら、必ず赤ちゃんの側に「ちょっとしたからだの変化」が目立ち、ふと「おかしい」と気づくのだそうです。

私も手探りしながらも、娘を観て、娘に聴く(もちろん言葉はまだ喋れませんから、想像することくらいしか出来ないのですが)ということをしながら日々の生活を過ごしてきて、先生のその言葉は、本当だと思います。

年間約1000人の赤ちゃんが訪れる母乳育児相談所で、「1000人に一人の大変な赤ちゃん」と先生に言われた娘も、今は中学生。彼女の成長を感じるとき、ふと先生のことを思い出すことがあります。きっと今も、空の上から、たくさんの親子を見守ってくださっているのだろうなぁと思います。

そして先生に教えていただいた大切なことが、今の、私のアトリエ活動へとつながっていることにあらためて気づかされました。

山西先生と出逢えたことに、深く感謝して。

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台風一過

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久しぶりの朝陽。

20091027_013

富士山もすっかり雪化粧。

美しい朝です

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2009年11月の予定

2009年11月の アトリエアルブルの予定は下記のとおりです。

◆キンダークラス

金曜日クラス(16:00~17:30)
 
  11月13日(金)自由表現の日

  11月27日(金)創作画材の日
  

第2,4土曜日クラス
(AMクラス10:30~12:00&PMクラス14:00~15:30)
 
  11月14日(土)自由表現の日

  11月28日(土)創作画材の日
  

振替予定日  11月21日(土)  

◆プチ・クラス 定員が満員になりましたので、新規クラスを開設しました。

第2・第4金曜日 キラキラ・クラス(11:00~12:00)
※現在通ってきてくださっているプチ・クラスの方は、こちらのクラスになります。
 
  11月13日(金)自由表現の日

  11月27日(金)創作画材の日
  

第1・第3金曜日 ピカピカ・クラス(11:00~12:00)

  11月 6日(金)自由表現の日

  11月20日(金)創作画材の日
  

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赤 20091022

今まで、自分から求めて「赤」を選ぶときが2回ほどあった。

1回目は、20歳くらいのとき。

仕事も忙しかったが、スキルアップのための勉強もあって、毎日の睡眠時間は1時間30分くらい。
それが半年続き、さすがに体調がすぐれなくなった…。
1週間悩んだけれど、山のような仕事と勉強に埋もれながら、
それまで 「やらされ感」の強かった私は、
「来るなら来い! みんな受けてたってやる!」と開き直った。
そうしたら、すっかり体調が良くなった。

そのときは、真っ赤なショルダーバッグをお守りのように持ち歩いていた。


2回目は、22歳の頃。

仕事で係かえになり、今までチームを組んでやっていたことを、新しい場所で、新しい人とやることになった。
基本的には、自分のペースで出来るようになったので、精神的には楽になったけど、身体的には負担が大きかった。

そのときは、真っ赤なスカートを好んで身につけていた。

その後も、「赤」を何回か手にはしたが、好んで使うことはなかった。



ところが

最近、 「赤いジャケット」と出逢った。

出逢ってしまった!

自分で言うのもなんだけど、とってもよく似合っている、と思う(
もしかして、世間様の基準で言えば、年齢的には、真っ赤なんて 着るものじゃないのかもしれない。流行でもないし。。。。

だけど、

この「赤いジャケット」は、身にまとうと
心身ともに しっくりくるのだ。

光の加減で、緋色っぽかったり、青味かかった赤に見えたりする。それというのも、使っている糸が赤一色ではない。いろんな色が混じっている。
畑で育てたコットンを、ラオスの山の中で、1年に1回しか取れない染料で染めているそうだ。そんな貴重な糸を使い、細やかに織られた布で、丁寧に、純粋な創りたいという歓びのエネルギーで服が創られているという。


そういえば、20歳、22歳のとき、私は、世の中や世間様に、一人で立ち向かっているような気分だった。そのために、自分を主張し、切り開いていくための、怒りにも似た激しいパワーとして「赤」を必要としていたのかも。


だけど、今回の「赤」は違う。

たくさんのご縁のつながりがあって出逢えたジャケット。
その深いご縁を思いながら身にまとうと、
こころがとっても温かくなる。。。

ぬくもりを感じ、思わず、ありがとう。と言いたくなる。

大地の恵み、
原始的な、
本能的な、
根源的な、
私が<わたし>であることに直結するような、
そんな色のエネルギーのように感じる。

また節目に来ていると思う。

今回、私は「赤いジャケット」を着ながら、この時期をどんなふうに過ごしていくのだろうか。

とても楽しみな毎日

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講演会「子どもへのまなざし」を聴きに行ってきました。 

近所で、小学校主催の講演会があり行ってきました。

壇上に立たれたお姿を拝見して ビックリ!

大好きな佐々木正美先生でした!

娘が幼稚園のとき、先輩ママから薦められた『エリクソンとの散歩』が、先生の著書との初めての出会いです。それ以来、先生のご本でたくさんのことを学ばせていただき、娘だけでなく、自分自身にも、その「まなざし」を本当に少しずつですが、むけられつつあります。

さて、今日は、特別支援教育に寄せて、「子どもへのまなざし~発達障害を理解して支援する~」というタイトルでお話してくださいました。

「(発達障害の)無理解の支援は、本当に無意味」
「支援よりも、(発達障害のことを)理解してほしい。」
「支援はいらないから、(発達障害のことを)理解してほしい。」

というほどに「理解してほしい」ことが先に来るのです。今は大人になった30代40代の当事者たちの叫びとも言える痛切な声を、まず最初に話してくださり、発達障害についての理解を深めるためのお話が、講演のほとんどの時間をしめていました。

発達障害への無理解のために、支援が方向違いだったこともあるそうです。そのために当事者たちは一層苦しんできたそうです。「忘れることができない」という特性のために、今なお、生々しいフラッシュバックに悩まされ、情緒障害という二次障害でさらに苦しんでいる人たちが多くないのだそうです。

そして次に、支援についてのお話がありました。二次障害がまったく無い、アメリカ・ノースカロライナ州での取り組み、そして失敗を元に、ノースカロライナ州を手本としたデンマークでの取り組みのことにも触れました。

私が、この講演で一番心に残ったことは、

発達障害のまま幸福に生きる

ということです。

親も、先生も、また周囲の人々も、子どもに対して愛情があります。
でも、そこには自己愛も含まれるため、「この子のために寄り添う」という本当の愛情をかけることが難しい。自己愛があるがゆえに、(バランスを崩し)子どもに弱点があれば、そこに目が行ってしまうことが多くなり、無理やり治そうとしてしまうし、良かれと思って、矯正しようとしてしまう。それより優れたところを伸ばしていくことで、弱点が気にならなくなっていくような、そんな援助をしていくことが大切だというのです。

これは、すべての子どもたちが求めている援助だと、私は思います。が、特に発達障害の子どもたちは、よき理解者を求めているのだと思います。

「発達障害のまま幸せに生きる」を考えることは、
私は<わたし>のまま幸せに生きることにつながるように思えます。
一緒に考えて、理解するよう努力し、ともに生きていきたいと思いました。

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アトリエのクラス

アトリエ アルブルは 会員制です。

 

「安全で安心して自由表現・自由創作する場」として アトリエを提供しています。
ご家庭での様子や、アトリエでの様子、また、作品の色、モチーフ、創作の様子などから、カラーカルテを使って、色彩心理という視点から、一緒にお子様の「今」を確認し、こころと能力を大切に育てていくサポートをします。

 

半年に1回 養育者向けに交流会を開いています。半年間のお子様の様子・作品の流れからも、こころと能力の成長を見守っていきます。養育者向けの色彩ミニ・ワークも行っています。実際に色を体験する・体感することで、よりいっそう子どものこころが近く感じられることでしょう。

 

 

◆クラス◆ 詳しい日程は、毎月のお知らせをご覧ください。

キンダークラス(対象:3歳~12歳) 定員@1クラス:4名


キンダーA  第1,3土曜日 (10:30~12:00) 

キンダーB  第1,3土曜日 (14:00~15:30) 

キンダーC  第2,4土曜日 (10:30~12:00)  

キンダーD  第2,4土曜日 (14:00~15:30) 

キンダーE  第2,4金曜日 (14:30~フリータイム制90分)

キンダーF   第1,3金曜日 (14:30~フリータイム制90分)

プチ・クラス(対象:2歳くらい~4歳)定員@1クラス:3名 ※親御さんも一緒に参加
  第2、4金曜日 (10:00~11:00)

ジュニアクラス(対象:小学校高学年~高校生)・大人クラス(かごやか)
  ※相談にて決めています。

◆月1回クラス、月3回クラス、月4回クラスなど、相談により開催いたします。


体験アトリエ(有料)もあります。
 ご希望の方は、2日前までにご予約下さい。

 

  ◆アトリエの場所◆

 

   JR八王子駅北口徒歩4分(八王子市旭町 「キッズスクエア」)     
     

 

料金その他、お気軽にどうぞお問い合わせください。

 

E-Mail:kana-luna-pipi@nifty.com

 

★体験アトリエ
★アートセラピー
★色彩ワークショップ
★個人セッション

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プロフィール詳細

★大西一惠 プロフィール★ 

 

東京都吉祥寺で生まれ、中野で育つ。

東を向けば、新宿副都心の超高層ビルがにょきにょき建っていくのが眺められ、西を向けば、富士山が…年に2,3回遙か彼方、小さく小さく見える。真上を向けば、四角い灰色の空。下を向けば、同じく灰色のアスファルト。巨匠の描く風景画のような景色は、この地球上にあると思っていなく、すべて画家の空想だと思っていた子どもの頃。

高校を卒業して、銀行へ就職。「青山支店」の配属と聞いて、どんな山奥かと想像していたら、ビルの山でビックリ…。なんて場違いな…。

結婚退職し、通信制の大学で、哲学・心理学・発達心理学、芸術学・美術史・音楽史・民俗音楽学・社会学など、心のおもむくまま勉強する。私の中にあるモノの見方・考え方などは、先人達があれこれとやってきたことで一杯で、それをひとつひとつ取り除いていったら、自分は空っぽであることを体感。(そうかい、そうかい! あ~なんて爽快!)

娘が生まれ、初めてナマの「自然」と向き合う。娘と向き合うことで自分の中の「自然」を発見していく。

娘のアトピーを通して、今までの当たり前が当たり前でなくなる。新たに本を読んだり人に訊いて仕入れた、膨大な子育て知識を拒絶する娘。そこで娘自身をよく見てよく聴いて、彼女から学び、オリジナルな二人の関係の子育て&自分育ち直しの最中。
道は、目的地へ行くためのルートでしかなかったが、安曇野の畦道を歩くうち、足裏で生命を踏んづけながら生きていることを体感する。

「言語化の壁」にぶつかっていたところ、末永蒼生氏の新聞記事に出会い、「色彩」による表現方法に出会う。「色彩学校」にて、色彩心理を勉強し、「自分の中の自然を発見する、体感する」ことで、それ以降の記憶の中の「色」が鮮やかになることに気づく。「色彩」を通して自分らしさを確認した体験から、アトリエ開設。

 

現在、JR八王子駅より徒歩4分にて、アトリエ活動中。
2011年4月より、7年間青山本部アトリエにて、カウンセラーとして活動。

 

 

 

☆認定アトリエ「アトリエ アルブル」主宰
  「色彩学校」認定チャイルドアートカウンセラー(認定番号1302T09)
☆元青山本部アトリエ・カウンセラー
☆「色彩学校」認定講師(認定番号T713003)
☆国際アートセラピー色彩心理協会会員
 

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ようこそ 子どものアトリエ アルブルへ

はじめまして。

ようこそ、子どものアトリエ アルブルへ。

JR八王子駅より 徒歩4分のところで、

のんびりとアットホームな感じでアトリエをしています。

アトリエの様子や色彩心理との出会いについて、以前書いたものがありますので、

ここで紹介させていただきます。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

☆ ごあいさつ ☆

アトリエの子どもたち

 アトリエで、自由にのびのびと表現している子どもたちのうしろ姿。確かにその背中はとても小さいのだけれど、1時間半、次から次へと創りたいこと・試したいことを見つけて作品を作り続けます。
 その姿に重なってくるもの、それは――どこまでも伸びたい方向へ枝を伸ばし、さまざまな色や形の花や葉っぱや実をつけ、のびのびと天に向かって年月を重ねた未来の大樹です。
 そんな先のことを簡単に想像させてくれるような、本当にたくましいエネルギーで創作をしています。そんなところからアトリエの名前「アルブル(仏語で<高い木>の意味)」をつけました。

色で遊ぶ

 それまで勉強していたセラピーの「言葉での表現」の限界というものを感じていた頃、「色は心のことば」というタイトルの新聞記事を友人が送ってきてくれたのが、「末永カラーメソッド」との出会いです。
 まだ娘(5歳)が小さかったので「色彩学校・チャイルドアートインストラクター養成科」を受けることにしました。自由な色彩体験が子どもたちの心と能力を育てるということを学ぶと同時に、山のような数々のワークを体験しながら自らも色彩体験を積み重ねていきます。
今まで全く<色彩>に興味が無かったので、最初は戸惑うことばかり。
色もなかなか使えなかったりもしました。
 でも人に感心されるような立派な作品を創るのではなくて、自分の心と語るように色を使っていけば良いことに慣れてきて、色彩を通した自分との対話が始まりました。
その対話の中では、悲しいことや辛いことにつながる色は気が重くて使うことさえもできませんでした…。

でも 色と画材が自分の気持ちにピッタリきたときの気持ち良さ。

    そこからどんどん広がって創作していく楽しい感じ。

      童心にかえって元気を取り戻すような体験。

 それらの体験を、肯定的関心を持って分かち合ってくれる仲間たちとのやりとりのなかで、どんなに自分が元気に豊かになったことか…! 
そして人はいつからでもまた育ち直し、やり直しができるのだと大きな希望を持ったのです。

一緒にたくさん色で遊びませんか? 
体験を分かち合ってくれる仲間(子どもも、大人も)とたくさん出会いたいです。
                                2004.7.1

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